現代フランス健康事情

3回目の外出制限 フランス流の過ごし方

竹内真里・フランス在住ライター
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リヨン2区のショッピングエリアにあるレピュブリック広場=筆者撮影
リヨン2区のショッピングエリアにあるレピュブリック広場=筆者撮影

 4月のフランス本土は、3回目の外出制限中だ。テレビでは、訪ねてきた孫たちとハグする様子を思い描きながらワクチンの接種を受ける高齢者のCMが流れている。フランス公衆衛生局の資料では、国内の新型コロナの死者数は10万人を超えた(人口は約6700万人)。

昨春に比べて厳しさを感じない外出制限

 外出制限を発表したマクロン大統領の演説は3月31日だった。復活祭がある4月初めの週末は地域圏を超える移動が許され、本宅を離れて別荘で過ごす人や、100%テレワークをしている友人の中には、実家に帰っている人もいた。

 原則として、移動は10キロの範囲まで許容され、滞在時間制限はないためちょくちょく長時間出かけている人たちも少なくない。10キロを超えた移動はやむを得ない事情のみ、証明書を携帯することになっている。

 4月半ばのリヨン市内、普段は多くの人でにぎわうショッピングエリアを歩くと、休業中の店舗が多く、がらんとしていた。ベルクール広場には若者たちが手持ち無沙汰にたむろしている。

 テットドール公園では、ピクニックや日光浴を楽しむ人々の姿、あるいは親子連れの姿がある一方、すぐそばの交差点では赤信号で車が停車するたび物乞いをする8歳ぐらいの子どもの姿が目に映る。

 市内を横断するメトロに乗ってみた。TGV(高速鉄道)も止まる主要駅を通る路線だ。車内は大きなリュックサックにスーツケースを持った人たちでそこそこ混んでいた。皆、いったいどんな「やむを得ない理由」で、どこへ移動中なのだろうか。

それなりに「楽しむ」…

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竹内真里

フランス在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はリヨン市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。