ER Dr.の救急よもやま話

新型コロナ 「マスクはいつまで」と言いたいが

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学主任教授(同大成田病院救急科部長)
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3度目の緊急事態宣言適用後、初の平日の朝にマスク姿で通勤する大勢の人たち。奥は新橋駅前のSL広場=東京都港区で2021年4月26日午前8時10分、竹内紀臣撮影
3度目の緊急事態宣言適用後、初の平日の朝にマスク姿で通勤する大勢の人たち。奥は新橋駅前のSL広場=東京都港区で2021年4月26日午前8時10分、竹内紀臣撮影

 麻生太郎財務相が記者会見でマスクについて「いつまでやるの?」と記者に向けて愚痴をこぼしたことが話題になりました。確かに、疑問はごもっともであると思います。アメリカでは、新型コロナウイルスのワクチンを接種し終えて2週間など時間が経過している人どうしなら、マスクなしの会話が可能だという推奨がされています。l一方、アメリカでは、マスクを着ける習慣は新しくて慣れないものですが、日本では新型コロナの流行以前から、マスク着用がそれなりに受け入れられてきました。加えて、変異株が日本国内でも広がりつつあり、ワクチン接種を受けていれば絶対に安全とも言えないのが現状です。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学主任教授(同大成田病院救急科部長)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授、21年4月から主任教授(同大成田病院救急科部長)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。