ボストン発 ウェルエイジング実践術

新型コロナ 米国で増えた殺人と銃撃

大西睦子・内科医
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銃販売店前で列を作り入店を待つ人々=米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で2020年3月16日、福永方人撮影
銃販売店前で列を作り入店を待つ人々=米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で2020年3月16日、福永方人撮影

 さる3月の週末に、地元、米ボストンの朝のニュースを見ていると、近所の殺人事件を報道しており、被害者の身元は不明でした。その日の夜、友人から電話があり、別の友人の30代の息子が誕生日パーティーに参加して、そこで言いあいの仲裁に入り、頭を銃で撃たれて殺されたことを知りました。友人の話を聞いているうちに、朝のニュースの殺人事件の被害者がこの人であることに気づき、頭の中が真っ白になりました。

 この事件から1週間ほどで、近所の19歳の若者が公園で強盗に銃で射殺されました。とても優しく人に好かれる若者で、地元の人たちは衝撃を受けました。さらに近所の17歳の若者は、州内の別の市に住む義父の頭を、後ろから銃で撃って殺してしまいました。今後、一生を刑務所で暮らすことになるでしょう。彼が通っていた高校は、昨年の3月からずっと閉鎖され、授業はオンラインで続いています。地元紙の「ボストングローブ」は…

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大西睦子

内科医

おおにし・むつこ 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部付属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。08年4月から13年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に、「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側」(ダイヤモンド社)、「『カロリーゼロ』はかえって太る!」(講談社+α新書)、「健康でいたければ『それ』は食べるな」(朝日新聞出版)。