百年人生を生きる

いつか別れが来るからこそ 絆を見直すセレモニー

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
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結婚10周年のセレモニーが、途中で金婚式に切り替わり……(フォトワ提供)
結婚10周年のセレモニーが、途中で金婚式に切り替わり……(フォトワ提供)

 子どもの入学や卒業、夫婦の銀婚式、親の喜寿など、家族にはさまざまな記念日や節目がある。そんな節目に、ちょっとあらたまって日ごろの感謝の思いを伝え合うことで、お互いのつながりを再確認するためのセレモニーなどを行う「バウリニューアル(新たな誓い)」への関心が広まっている。日本での普及を図り活動する一般社団法人「日本バウリニューアル協会」代表理事・木原亜沙子さんは「身近な人に感謝の思いを伝えるのはとても大事。大切な人との日常はいつまでも続くわけではありません。日常の大切さを意識する機会を意識的につくってほしい」と言う。新型コロナウイルス感染症が広がる中、身近な人の大切さや日常のありがたさを再認識した人は多いだろう。バウリニューアルという「形」を活用し、家族や夫婦に限らず恋人、友人などとの関係性をあらためてみつめ、紡ぎ直す機会をつくるのは悪くないかもしれない。

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星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」(2018年、幻冬舎)「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。