多民族時代の健康パスポート

新型コロナ 海外の日本人からみた日本

濱田篤郎・東京医科大学特任教授
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新型コロナウイルスの感染拡大や変異株を巡る入国規制により、利用客が少ない羽田空港国際線到着ロビー=東京都大田区で2020年12月28日午後4時54分、手塚耕一郎撮影
新型コロナウイルスの感染拡大や変異株を巡る入国規制により、利用客が少ない羽田空港国際線到着ロビー=東京都大田区で2020年12月28日午後4時54分、手塚耕一郎撮影

 2021年5月に入り、世界全体としては新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあります。これは各国でワクチン接種が進んできたことが大きな要因になるでしょう。その一方で、インドやその周辺諸国では変異株による感染者数の急増がみられています。また、日本でも第4波の流行が進行中であり、ワクチン接種を完了した人は5月23日現在で、国民の約2%と少ない状況です。こうした中、海外に滞在している日本人は、日本の新型コロナ対策の現状をどのように見ているのでしょうか。今回は筆者が関与してきた海外在留邦人の診療や調査などをもとに、日本の新型コロナ対策を検証してみます。

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濱田篤郎

東京医科大学特任教授

はまだ・あつお 1981年、東京慈恵会医科大学卒業。84~86年に米国Case Western Reserve大学に留学し、熱帯感染症学と渡航医学を修得する。帰国後、東京慈恵会医科大学・熱帯医学教室講師を経て、2005年9月~10年3月は労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター所長代理を務めた。10年7月から東京医科大学教授、東京医科大学病院渡航者医療センター部長に就任。海外勤務者や海外旅行者の診療にあたりながら、国や東京都などの感染症対策事業に携わる。11年8月~16年7月には日本渡航医学会理事長を務めた。著書に「旅と病の三千年史」(文春新書)、「世界一病気に狙われている日本人」(講談社+α新書)、「歴史を変えた旅と病」(講談社+α文庫)、「新疫病流行記」(バジリコ)、「海外健康生活Q&A」(経団連出版)など。19年3月まで「旅と病の歴史地図」を執筆した。