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がんになるの? ならないの? 正しく知りたい「乳腺症」

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 乳腺症と診断されると、乳がんになるのではないかと不安に思う人もいるかもしれません。不安を解消するには、乳腺症とは何かを正しく理解することが大切です。過度に恐れる必要はありませんが、乳がんではなかったことに安心して今後の検診を怠ることがないように注意しましょう。

ホルモンのサイクルで生じる変化

 乳腺症とは、乳腺に生じるさまざまな生理的変化や状態に対して「正常の範囲とはやや違った所見があるが問題ない」という意味で使われる病名です。乳房に痛みやしこりといった症状がある人に対して、乳がんや乳腺炎などの特定の疾患ではないことが明らかになった場合に、「乳腺症」という病名が伝えられるケースが一般的で、病気というよりは、乳腺に生じる変化に対して総称的に用いられる病名です。

 乳腺は乳房の中にある母乳を作る組織で、血液から母乳をつくり出す「腺房」、乳汁を乳頭まで運ぶ「乳管」、これらの構造を支える「間質」から成り立っています。

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