
ご自身の大切な友人が、がんになってしまったら、あなたは何をしますか?
「助けになりたい」と、治療法について一生懸命に調べて、アドバイスしようとするかもしれません。これはとてもよくみられる行動で、実際、何らかの助言をした経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、その助言が、プラスになることは少なく、むしろがん患者さんを困らせてしまうケースがあります。それがなぜなのかを解説したいと思います。
ネットに広がる不正確な情報
がん患者さんが周囲の人に「自分はがんである」と打ち明けると、多くの方は「○○というキノコががんに効くらしいの。送るから食べてね」「○○病院の○○治療はすごくて、末期がんでも治るらしいよ」など「アドバイスの嵐」を受けます。
これは「大切な人を救いたい」という思いにより生まれる行動ですが、残念ながら助言の多くが有効ではありません。なぜかというと、がんの専門知識のない一般の人がネットなどで調べた情報は科学的根拠のないことが多いからです。そもそもネットに広がる医療情報の多くが正確ではありません。
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