百年人生を生きる

困っている人を地域で支える 「社会的処方」をゲームで体験してみた

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
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社会的処方を疑似体験できるゲームボード=コレカラ・サポート提供
社会的処方を疑似体験できるゲームボード=コレカラ・サポート提供

 引きこもりや1人暮らしの高齢者など社会的孤立が深刻化するなか、世界で初めて孤独担当相を置いた英国に続き、今年2月に「孤独・孤立対策」の担当相が兼務の形で就いた日本。困難を抱えて孤立する人を支えるうえで欠かせないのが、行政や医療・介護関係者、社会福祉士などの専門職だけでなく、地域に暮らす住民自身だ。自分に何ができるかを考え、実際に一歩を踏み出すきっかけにしてもらおうと、「コミュニティコーピング」と名付けた疑似体験ゲームが開発された。プレーヤー同士が協力し、孤立する人の本当の悩みを引き出して専門家や地域の人たちにつなげていくことで「解決」を目指す。いわば、厚生労働省が推進する「社会的処方」のゲーム版だ。

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星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」(2018年、幻冬舎)「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。