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心筋をよみがえらせる遺伝子治療 ブタで実験中

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 心臓の自己再生能を活かした遺伝子治療の動物実験で、有望な結果が示された。ブタを用いた実験で、この治療法の忍容性が確認され、また心筋梗塞(こうそく)によって損傷を受けたブタの心機能が、治療後に改善することが示された。米ベイラー医科大学教授のJames Martin氏らによるこの研究結果は「Science Translational Medicine」6月30日号に発表された。

 心不全は、全身が必要とする量の血液を、心臓が効率よく送り出せない状態になる慢性疾患である。原因はさまざまだが、心筋梗塞は心不全の主な要因の一つである。心筋梗塞が起こると、心臓では血液と酸素が不足し、心筋の一部が壊死する。壊死した部分はその後、瘢痕組織に置き換わるが、瘢痕組織は心臓のポンプ機能を妨げるため、心不全に至ることが少なくない。Martin氏は「今回の遺伝子治療研究の最終的な目標は、この“…

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