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歯と体の健康守る 知られざる歯科衛生士の仕事

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 皆さんは歯科衛生士という職業をご存じでしょうか?

 歯医者さんに行くと、たいていいつも女性がいて、先生の横でバキュームを使って唾液などを吸ってくれたり、虫歯の治療で削ったところに詰める材料を練ってくれたり、受け付けをしてくれたりするなど、そんな仕事をする人だと思っていることでしょう。

 しかし、実は、もっとプロフェッショナルな仕事をしています。歯石や歯の汚れを取ったり、虫歯予防のためのフッ素を塗ったり、ブラッシング指導をしたりしています。歯科衛生士は、3年制の専門学校または4年制大学の専門課程で学び、国家試験を経て資格を取得します。私はこの仕事をして40年、今も診療室で働いています。

 先日、こんな患者さんが来ました。定期的に来ていた患者さんなのですが、今回は久しぶりの来院でした。「新型コロナウイルス感染症がはやりだしてから電車に乗るのも怖く、来られませんでした」と言うのです。口の中を見せてもらうと、いつものように歯ブラシ、フロス、歯間ブラシの「三種の神器」をしっかり使って磨いていたので、私から歯ブラシなどの指導をする必要はないと思い、いつものクリーニングを始めました。

歯をツルツルピカピカにする歯科衛生士の技術

 まず超音波スケーラーという器具を使って、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の中を掃除していきます(※1)。この中にはやはり歯石やバイオフィルム(細菌のかたまり、プラーク)がたくさん付いていて、ところどころ出血することもあり、しっかりとスケーリング(歯石とプラークを除去すること)をしました。全部取ったつもりでも、歯の表面に少しでも汚れが残っていると、その汚れをきっかけに、またプラークが付いていきますので、表面を「ツルツルピカピカ」にすることが必要です。「ツルツルピカピカ」にすることで汚れも付きづらくなりますし、気持ちがいいという感覚も生まれてきますので、私はここの部分はとても大切だと思っています。

 歯をツルツルにするには…

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