最期まで私らしく~知っておきたい 在宅の医療・ケア~

同行してわかった 思い描く生活を実現する訪問リハビリ 

中澤まゆみ・ノンフィクションライター
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 6月中旬、SNS(ネット交流サービス)仲間の世田谷の医師から、こんなお知らせがありました。

 「医療・介護従事者の皆さまとそのご家族に、優先的に(新型コロナウイルス)ワクチン接種を実施します。接種券が届いていなくても接種可能です」

 家族もOKというのはうれしいねーと話していたら、その3週間後、新規予約がストップ。ワクチン不足が深刻だというのです。「集団接種も夜間接種が開始され、個別接種も職域接種も学校接種も始まり、キャパシティーは増えたのですが、残念ながら弾切れです。次がいつ来るという保証がないので、予約を絞らざるを得ません」と、医師は苦しい悲鳴。東京の新型コロナ感染が急増の一途をたどるなか、いまだに予約が取れていない介護や障害、保育関係者は、感染拡大におびえています。こんな状態で、7月23日からスタートする東京オリンピックはどうなっていくのでしょうか。

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中澤まゆみ

ノンフィクションライター

なかざわ・まゆみ 1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てライターに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。「ユリ―日系二世 NYハーレムに生きる」(文芸春秋)などを出版。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移す。全国で講演活動を続けるほか、東京都世田谷区でシンポジウムや講座を開催。住民を含めた多職種連携のケアコミュニティ「せたカフェ」主宰。近著に『おひとりさまでも最期まで在宅』『おひとりさまの終の住みか』『人生100年時代の医療・介護サバイバル』(いずれも築地書館)など。