実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナワクチン 接種の有無で生じる格差

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
  • 文字
  • 印刷
「新型コロナワクチン接種済み」などを証明する欧州連合(EU)の「EUデジタルCOVID証明書」=EUのウェブサイトから
「新型コロナワクチン接種済み」などを証明する欧州連合(EU)の「EUデジタルCOVID証明書」=EUのウェブサイトから

 新型コロナウイルスに対するワクチンの接種を受けなければ差別されるか、という議論が少しずつ大きくなってきています。「差別」の定義にもよりますが、後述するように医療者の間ではすでに一種の差別が生じつつあります。海外では(やはり差別と呼ぶかどうかは別にして)ワクチン接種の有無で行動に差がつけられるようになってきました。今回は、今後ワクチン接種の有無によってますます広がるであろうこの「差」について考えてみたいと思います。

この記事は有料記事です。

残り3237文字(全文3446文字)

谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト 無料メルマガ<谷口恭の「その質問にホンネで答えます」>を配信中。