文部科学省のGIGAスクール構想による「1人1台タブレット」の施策で、全国の小中学生はタブレットを手にすることになる。現場でもタブレットの使い方については教職員や保護者の間でさまざまな予想される課題、トラブル、不安について話し合われている。

 その中でよく話題になるのが、子どもに配布するタブレットでのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)利用だ。禁止するのか、許可するのかという悩ましい問題に現場は頭を抱えている。

 実は、昨年の学校休業期間中、オンライン授業で子どもたちが使っていたのは家庭のタブレットやパソコンだけではなかった。スマートフォンを使っていた子どもたちも多かった。小さなディスプレーはオンライン授業に適していないことは誰でも分かる。タブレットなら12インチ程度のディスプレーだから、スマホよりは見やすい。スマホの利用率は小学生の半数(※注)を超えている。中学生なら80%以上である。

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小学校非常勤講師、雑誌『お・は』編集人

おかざき・まさる 1952年、愛知県生まれ。愛知教育大学保健体育科卒業。小学校教員(40年以上)を経て、現在は非常勤講師。学校・子育てマガジン「おそい・はやい・ひくい・たかい」(ジャパンマシニスト社)編集人。「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」(同上)編集協力人。2020年8月から動画投稿サイト「ユーチューブ」で15分授業「おかざき学級」https://japama.jp/okazaki_class/ 公開中。近著に「子どもってワケわからん!」「学校目線。」など。