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1日だけの母乳育児が3歳児の血圧を少し下げる

 母乳育児の新たなメリットが報告された。たとえ出生後早期の限られた期間であっても母乳で育てられた子どもは、3歳に成長した時点で血圧へ良い影響が認められるとのことだ。マクマスター大学(カナダ)のKozeta Miliku氏らの研究で、詳細は「Journal of the American Heart Association(JAHA)」に7月21日に掲載された。

 論文の筆頭著者であるMiliku氏はこの研究を、「出生後早期の母乳育児と幼児期の血圧との関連を詳細に調査した初の研究」と位置づけ「初乳と呼ばれる出産後初期の母乳を少量でも摂取した乳児は、母乳で育てられた期間や代替ミルクで育てられた期間にかかわりなく、3歳時点の血圧が良好だった」と研究結果を総括している。また「幼少期の良好な血圧が、成人期の健康につながる可能性もある」としている。

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