実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナ 「5類」に格下げできない三つの理由

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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新型コロナウイルスの陽性者に電話連絡しながら、対応について話し合う保健師や看護師ら=東京都港区のみなと保健所で2021年8月5日午前10時24分、手塚耕一郎撮影(画像の一部を加工しています)
新型コロナウイルスの陽性者に電話連絡しながら、対応について話し合う保健師や看護師ら=東京都港区のみなと保健所で2021年8月5日午前10時24分、手塚耕一郎撮影(画像の一部を加工しています)

 新型コロナウイルス感染症を「感染症法上の分類を現状の2類(あるいは1類)から5類に格下げせよ」という意見があり、これは一般の人たちよりもむしろ新型コロナを軽症とみる医療者が主張していること、実際に5類に格下げするのは危険であることなどを過去のコラム「新型コロナ 『インフル並み』の扱いは困難」で述べました。

 最近、再び「5類に格下げせよ」という声が大きくなってきています。おそらくきっかけは、8月10日に田村憲久厚生労働相が記者会見で「ワクチン(接種)が進んだ場合に、(新型コロナを)新型インフルエンザ等として扱うのが適切なのかどうか検討を進める必要がある」という趣旨の発言をしたことです。今回は、改めて、5類に格下げするとはどういうことか、それは可能なのか、といったことについて私見を交えて述べていきます…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト 無料メルマガ<谷口恭の「その質問にホンネで答えます」>を配信中。