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身近なお寺に介護を語るカフェ

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
「介護者の心のやすらぎカフェ」の様子=香念寺提供
「介護者の心のやすらぎカフェ」の様子=香念寺提供

 超高齢社会のいま、多くの人にとって介護は人ごとではない。親や配偶者など家族だからこそ感じる葛藤や、肉体的なしんどさ、社会からの孤立感など、介護には悩みや不安がつきものだ。そんな介護にまつわる体験や思いを語り合うことで、悩みや孤独をやわらげる「介護者カフェ」を開くお寺が増えている。浄土宗では宗派として取り組む。会議室などとは異なるお寺という「場」の雰囲気や、営利目的ではないといった安心感が参加者にはあるようだ。人との付き合いが減って孤立しやすいコロナ禍のいまだからこそ、オンラインも活用して開催するなど工夫を凝らすお寺もある。

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ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に「寺、再起動:ゾンビ寺からの脱出!」(法蔵館)、「人生を輝かせるお金の使い方 遺贈寄付という選択」(日本法令)、「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。