医療・健康Tips

脊髄(せきずい)損傷について理解を

  • 文字
  • 印刷

 頭部から下に伸びる脊髄(せきずい)は脳と全身の各部分をつなぐ神経の束のようなもので、脊椎の中を通り、背骨で守られています。事故など何らかの原因で脊髄を損傷すると運動障害や感覚障害などが起こり、多くは障害が残ります。脊髄損傷とはどのようなものか、治療やリハビリを含めてお伝えしましょう。

高齢化で骨粗しょう症や脊柱管狭窄などによるものも

 脊髄は頸(くび)のつけ根から尾てい骨まで、いくつもの椎骨が連なってつくられたトンネルの中を通っています。頸には7個の頸椎、胸には12個の胸椎、腰には5個の腰椎、骨盤に入り込んだ部分に5個の仙椎があります。

 脊髄損傷というと、まず交通事故やスキーなどスポーツでの事故、高所からの転落といった原因が思い浮かぶでしょう。しかし、最近は高齢者人口が増え、骨粗しょう症による胸部や腰部の圧迫骨折によるものや、加齢による頸椎変形、脊柱管狭窄などが引き金になって起こる非骨傷性頸髄損傷、転倒による神経の圧迫や脊椎の脱臼によるものなどが増えています。日常生活のなかで、庭木の手入れで落下した、酔って転んでしまったといった…

この記事は有料記事です。

残り1315文字(全文1785文字)