健康をつくる栄養学のキホン

コロナ禍で人気のシリアル 本当に健康に良い?

成田崇信・管理栄養士
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 時間のない朝の手軽な食事として、グラノーラやコーンフレークなどのシリアル食品が人気です。新型コロナウイルスの流行が長期化しており、感染拡大の影響で巣ごもり需要が増え、昨春の緊急事態宣言以降、売り上げを大きく伸ばしているようです。「ダイエットに効く」「食物繊維が豊富」など健康に良いイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。シリアルの種類や特徴、目的に合わせた選び方などを解説します。

4大シリアルの特徴は?

 そもそも「シリアル」とは穀物を意味する言葉で、穀物をそのまま食べられるように加工したものをシリアル食品と呼んでいます。日本ではコーンフレーク、グラノーラが知られていますが、オートミール、ミューズリーというシリアルも海外では人気があり、日本でも輸入食材を扱うお店などで手に入れることができます。それぞれのシリアル食品について説明しましょう。

 オートミール:脱穀したオーツ麦を食べやすく加工したもの。加工処理の方法や加熱の有無によりいくつかの種類に分けられる。加熱など調理が必要なものや、牛乳などを加えてそのまま食べられるものがある。オーツ麦は他の穀物よりも食物繊維や鉄が豊富に含まれ、栄養に優れている。一方、食感を好まない人も多く、消化もあまりよくないため、小さい子どもや高齢者が食べるには調理に工夫が必要となる。

 ミューズリー:オーツ麦や押し麦に他の穀物やドライフルーツ、ナッツなどを混ぜ合わせて食べやすくしたもの。牛乳をかけて軟らかくして食べるのが一般的で、他にサラダのトッピングに使ってもおいしい。果物、ナッツなどを加えることで、ビタミンCや脂質、カルシウムなど穀類だけでは不足しがちな栄養素を効率的に摂取することが期待できる。…

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成田崇信

管理栄養士

なりた・たかのぶ 1975年東京生まれ。社会福祉法人で管理栄養士の仕事をするかたわら、主にブログ「とらねこ日誌」やSNSなどインターネット上で食と健康関連の情報を発信している。栄養学の妥当な知識に基づく食育書「新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK」(内外出版社)を執筆。共著に「各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと」(メタモル出版)、監修として「子どもと野菜をなかよしにする図鑑 すごいぞ! やさいーズ」(オレンジページ)などに携わっている。