口から守る! あなたの健康

「ピンピンコロリ」実現にも欠かせない歯科医療

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 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まってから、すでに1年半がたちました。ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、世界中で変異株が猛威を振るい、ワクチン2回接種後に陽性となる「ブレークスルー感染」まで起きています。現在の日本の累計感染者数は166万人(9月16日現在)、人口比でいえば1.3%と日本人全体の約100人に1人が新型コロナウイルスに感染しています。今後も変異株との戦いが長く続きそうです。

 今、私たちはコロナ禍の真っただ中で多くのことを学んでいます。地震や水害などは自然現象です。時間がかかっても復興を進めることによって元の生活、社会に戻れる可能性は高くなるでしょう。しかし、今回の新型コロナ感染症はこれらの災害とは大きく異なります。人間が世界中を動き回ることにより、瞬く間に地球全体にウイルスを拡散させてしまった社会現象なのです。したがって、新型コロナ感染症は、社会全体が変わらなければ終息させることは困難です。私たち一人一人の行動変容が積み重なり、ようやく社会全体が変化します。終息してもコロナ以前の生活には戻ることができないでしょう。コロナ以前の常識は、コロナ以後では非常識になっている可能性も高いのです。

 コロナ禍において、私たちの最大の行動変容は、老若男女、外出時に必ずマスクをするようになったことです。マスクの着用と手洗いをするだけで、私は風邪すらひかなくなりました。皆さんもマスクの有効性を、今回初めて実感できたのではないでしょうか。私たちはひょっとするとマスクのおかげで、何度か命拾いをしているのかもしれません。

 ところで、皆さんは、マスク着用と同じように簡単な行動変容で健康長寿を獲得し、「ピンピンコロリ」を実現できる方法をご存じでしょうか。今回はそんなお話をしたいと思います。

健康寿命とは?

 健康寿命とは、日常生活を支障なく送ることができる期間のことをいいます。図1のように、男性の健康寿命は72.14歳ですから、平均寿命の80.98歳までの約9年間は誰かの世話にならなければなりません。一方、女性は健康寿命が74.79歳で平均寿命が87.14歳ですから、男性より長い12年間、誰かの世話にならなければ死ぬことができないのです…

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