基準地価が下落した新宿・歌舞伎町。新型コロナウイルスの影響で飲食店の撤退が相次ぎ、店名の書かれていない看板が目につく=2021年9月17日午後3時46分、中津川甫撮影
基準地価が下落した新宿・歌舞伎町。新型コロナウイルスの影響で飲食店の撤退が相次ぎ、店名の書かれていない看板が目につく=2021年9月17日午後3時46分、中津川甫撮影

 私が勤務している病院も、新型コロナウイルス感染の「第5波」に見舞われました。今まで経験したことのないくらいの患者さんの数と重症度で、とてもつらい8月が終わりました。今、9月になって、重症の患者さんはいまだにいらっしゃいますが、入院依頼は徐々に減っています。新型コロナの場合は、入院のタイミングが遅れてしまうと助けられる患者さんも助けられなくなってしまいます。しかし、今は病床に余裕ができたため、良いタイミングで入院してもらえ、抗ウイルス薬、免疫を調整するステロイド薬などが使えています。今回はこのように感染者数が減り、国民の過半数が2回目の新型コロナワクチン接種を終えた中で、日本の今後について考えてみたいと思います。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学主任教授(同大成田病院救急科部長)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授、21年4月から主任教授(同大成田病院救急科部長)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。