心の天気図

コロナ禍支える医師のメンタルヘルス

佐々木 司・東京大学教授・精神科医
  • 文字
  • 印刷
 
 

 緊急事態宣言下にもかかわらず、18日からの連休中、首都圏の観光地は大混雑だった。新型コロナウイルスの新規感染者が減少を続け、大丈夫だと勘違いしたのかもしれない。ワクチン接種率は半分を超えたばかりだし、変異株やブレークスルー感染の脅威もあなどれない。第6波が始まらないよう祈りたい。

 また、新規感染者が減っても、治療の必要な患者がすぐ減るわけではない。医療資源の多くをコロナの治療に割いているため、コロナ以外の病気でも、治療をすぐに受けられないことがまれではなくなっている。もし感染が再び広がれば、文字通り深刻な事態となろう。

 こうした厳しい環境下で、看護師もそうだが、医師の疲弊は想像以上と思われる。

この記事は有料記事です。

残り680文字(全文981文字)

佐々木 司

東京大学教授・精神科医

東京大学医学部医学科卒。東大病院、財団法人神経研究所晴和病院での勤務を経て、トロント大学クラーク精神医学研究所に留学。帝京大学医学部講師などを勤め、2008年に東京大教授。生活習慣や環境的諸要因と「こころと体」の健康との関連の解明、学校精神保健教育プログラム開発などを進め、英文国際誌を中心に成果を発表している。日本不安症学会理事長、日本学校保健学会常任理事。一般向け著書としては「その習慣を変えれば『うつ』は良くなる!」、共著に「精神科医と養護教諭がホンネで語る 思春期の精神疾患」