ボストン発 ウェルエイジング実践術

新型コロナ ワクチン接種の現場でよくある質問

大西睦子・内科医
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 私は、東京都内の自治体や職域で、新型コロナウイルスのワクチン接種に携わっています。現場で接種をしていると、多くの方がワクチンに不安を抱いたり、うわさや誤った情報で混乱したりしているのが気になります。そこで、最新の調査結果をふまえて、接種会場でよくあるご質問にお答えします。

2回目の接種は大変ってよく聞くけど大丈夫ですか

 確かに、2回目のワクチン接種後の副反応は、1回目よりも強い傾向があります。米疾病対策センター(CDC)は「副反応は、体が新型コロナウイルスの免疫を構築しているという通常の兆候で、数日以内に消えるはず。ただし副反応がない人もいます」と言います。ワクチン接種後の副反応を知っていると、心の準備ができますよね。

 (1)ワクチン接種後15〜30分:非常にまれですが、ファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチンを接種した後、重度のアレルギー反応である「アナフィラキシー」が起こる可能性があります。米ハーバード大学の研究者らが米医師会雑誌に報告したデータでは、アナフィラキシーは、100万回の接種あたり2.5〜11.1回生じると推定されています。

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大西睦子

内科医

おおにし・むつこ 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部付属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。08年4月から13年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に、「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側」(ダイヤモンド社)、「『カロリーゼロ』はかえって太る!」(講談社+α新書)、「健康でいたければ『それ』は食べるな」(朝日新聞出版)。