百年人生を生きる

岐路に立つ「生前契約」という事業

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
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NPO法人りすシステムで代表理事を務める杉山歩さん=本人提供
NPO法人りすシステムで代表理事を務める杉山歩さん=本人提供

 1人暮らしや夫婦のみ世帯が増えている。それに伴う課題が、「入院や施設入居時の保証人を誰に頼むか」だったり、「葬儀やさまざまな死後事務を誰にしてもらうか」だったりする。1990年代に始まったのが、「生前契約」や「身元保証等高齢者サポートサービス」などと呼ばれる事業だ。そのパイオニア、NPO法人「りすシステム」(東京都豊島区)が、財政基盤の健全化などを目的に大きな改革に着手した。社会の変化に応じた必要な事業だが、実は経済的には難しさがある。りすシステムの動きを手掛かりに、こうした事業の持続可能な運営のありかたを社会で考える契機にしたい。

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星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に『人生を輝かせるお金の使い方 遺贈寄付という選択』(日本法令)、「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。