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感染リスクを減らす ウィズコロナ時代の新しい歯みがきスタイル

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 歯みがきをするときは、唾液の飛沫(ひまつ)が飛び散りやすいことが知られています。学校や職場で歯みがきする時、飛沫による新型コロナウイルスへの感染を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか? 日本歯科医学会連合の川口陽子・副理事長が、ウィズコロナの時代に実践したい新しい歯みがきの方法をお伝えします。

しばらくは「ウィズコロナ時代」が続く

 中国の武漢で2019年に最初に報告された未知の感染症は、あっという間に世界の国々に拡散しました。最初は感染経路が不明で、治療法や予防法も分からないまま多くの感染者が亡くなり、人々を恐怖と不安に陥れました。そのような状況下では、誤った情報や根拠不明な情報がテレビや新聞だけでなく、インターネットやSNS(ネット交流サービス)などによって世界中に拡散される事態が続きました。

 しかし、世界中の医療関係者や科学者がこのパンデミック(世界的大流行)を引き起こす感染症の研究に取り組んだことで、原因ウイルス(SARS-CoV-2)が特定され、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)と病名が確定し、それによってワクチンや治療薬の開発が急速に進められてきました。現在、国内では2回のワクチン接種を終えた人が75%を超え、感染者には適切な治療が提供できるようになりました。しかし、まだまだ油断はできません。しばらくは、コロナとともに生活するウィズコロナ時代が続くと考えられています。

コロナ下で口腔清掃にも変化

 コロナ下において、私たちはこれまでの生活を少し変更することが必要となり、それを「新しい生活様式」として受け入れてきました。人と会話する時はマスクを着用する∇3密(密閉、密集、密接)となる状況を避ける∇部屋を頻繁に換気する∇ソーシャルディスタンスを保つ∇手指消毒を徹底する――など、COVID-19の感染を予防するために有効と考えられることを毎日実践しています。

 また、会食時の会話やカラオケなどをする際の唾液による飛沫感染の危険性も指摘されています。静かに食事をする「黙食」や、食後すぐにマスクをして会話する「マスク会食」という新しい食事スタイルが推奨されるようになりました…

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