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平均気温が上がると腎臓病での入院が増える?

横断幕などを掲げ、気候変動の危機を訴える人たち=京都市役所前で2021年3月19日、福富智撮影
横断幕などを掲げ、気候変動の危機を訴える人たち=京都市役所前で2021年3月19日、福富智撮影

 地球温暖化が腎臓に脅威を与えかねないとする研究論文が発表された。モナッシュ大学(オーストラリア)のYuming Guod氏、Shanshan Li氏らがブラジルの医療データを解析した結果、腎疾患による全入院の7%強が、気温が高いことに起因したものである可能性があるという。詳細は「The Lancet Regional Health Americas」に10月31日に掲載された。

 気候変動は、世界規模でさまざまな疾患や死亡のリスクを高めている可能性が指摘されている。しかし腎疾患との関連を調査した報告は少ない。そこでGuod氏らは、両者の関連を定量的に評価しようと今回の研究をした。同氏らによると、この研究は気温と腎疾患の関連を調査した過去最大規模の研究だという。

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