百年人生を生きる

「認知症になってわかったこと」を生かして

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
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自身が見る幻視の絵を見せるなどして経験を語る認知症の当事者たち=筆者撮影
自身が見る幻視の絵を見せるなどして経験を語る認知症の当事者たち=筆者撮影

 認知症になった人が、尊厳をもって住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる社会を目指す――。2020年10月に施行された東京都世田谷区の「認知症とともに生きる希望条例」は、認知症の当事者が制定に関わったことで注目された。その施行1周年を記念して当事者と語り合うイベントが先月開かれた。認知症に対する思い込みや偏見に、参加者が気づく場となった。そんな変化を後押しするように、いま、認知症関連の条例を自治体が独自に制定する動きが広がる。

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星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に『人生を輝かせるお金の使い方 遺贈寄付という選択』(日本法令)、「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。