無難に生きる方法論

20年以上引きこもりの人がアルバイトを始めた あきらめない支援こそ

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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 全国の子どもたちの不登校は深刻さを増しています。その原因はさまざまですが、どんな解決法が考えられるのでしょうか。中には、20年以上も引きこもりだった人が、アルバイトを始められるようになった例もあるそうです。男性更年期外来で親たちの診察をしてきた石蔵文信・大阪大招へい教授が解説します。

増える不登校児童

 文部科学省が今年10月に発表した昨年度の小中学生の問題行動・不登校調査で、不登校だった児童は前年度に比べて8.2%増え19万6127人だったそうです。これには新型コロナウイルスの感染を避けるなどの影響が大きかったと考えられています。自殺した子どもたちは415人で、過去最多という悲しい結果でした。

 いじめの認知件数は7年ぶりに減少したようですが、これも学校が本格的に再開されればどうなるか分かりません。

 これまでもコラムでときどき紹介してきたよう…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。