心の天気図

精神科医が受験生に勧める「完璧をめざさない」

佐々木 司・東京大学教授・精神科医
  • 文字
  • 印刷
 
 

 今年も間もなく受験シーズンだ。コロナ禍の今、受験生や家族の皆さんは例年になく大変な毎日を送っておられると思うが、そんな皆さんにいくつかアドバイスをお伝えしたい。

 まず勉強の進め方についてだが、大切なのは「完璧」を目指さないことだ。限られた時間で多くの内容を勉強しなければならないのに、分厚い問題集を全て自力で解くなど、パーフェクトを目指していては間に合わない。やれることは、半分か良くて7割程度と考えておいた方がいい。

 これは入学後の勉強、大人になってからの仕事も同じで、あまりに細かい点やパーフェクトにこだわっては、いつまでたっても終わらない。

この記事は有料記事です。

残り748文字(全文1022文字)

佐々木 司

東京大学教授・精神科医

東京大学医学部医学科卒。東大病院、財団法人神経研究所晴和病院での勤務を経て、トロント大学クラーク精神医学研究所に留学。帝京大学医学部講師などを勤め、2008年に東京大教授。生活習慣や環境的諸要因と「こころと体」の健康との関連の解明、学校精神保健教育プログラム開発などを進め、英文国際誌を中心に成果を発表している。日本不安症学会理事長、日本学校保健学会常任理事。一般向け著書としては「その習慣を変えれば『うつ』は良くなる!」、共著に「精神科医と養護教諭がホンネで語る 思春期の精神疾患」