医療・健康Tips

放置で治りにくくなることも 嗅覚障害を侮らない

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 嗅覚障害は新型コロナウイルス感染症の症状の一つとしても知られるようになりましたが、ほかにも、さまざまなことが原因になります。においがわからないことによる生活の質の低下を防ぐため、異変に気づいた際には適切なタイミングで受診することが大切です。

匂い成分が神経と結合し電気信号で脳へ

 鼻は、においを感じるほかに、呼吸する働きを担っている器官です。鼻毛や鼻粘膜を覆っている粘液は、異物を取り除くフィルターの役割を果たし、空気中のウイルスや細菌、ほこり、花粉などの侵入を防ぎます。また、鼻から吸い込まれた空気は、鼻腔(びくう:鼻の穴の内側)を通る際に温度や湿度が調整されるため、冷気や熱気を吸い込んでも肺はダメージを受けずに済みます。

鼻腔の上方(眉間の奥あたり)の「嗅裂」という部位にある「嗅粘膜」には、においのセンサーの役割を果たす「嗅神経」が分布しています。においの成分を吸い込み、その成分が嗅粘膜に達し、嗅神経と結合すると、電気信号が発生。その電気信号が鼻から脳につながる嗅神経を通って脳に伝わると、においとして感知されます。

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