人生なりゆき~シニアのための楽しい生き方・逝き方

野村元監督が新庄監督に伝えたかったこと

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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広島に勝利し、中日と同率ながら6年ぶりの首位にニンマリする野村克也監督=1999年6月9日、中村真一郎撮影
広島に勝利し、中日と同率ながら6年ぶりの首位にニンマリする野村克也監督=1999年6月9日、中村真一郎撮影

 今年のプロ野球では、日本ハムの新庄剛志・新監督に注目が集まりそうです。記者会見や視察のたびに、そのパフォーマンスや一挙手一投足へカメラが向けられています。新庄さんは「ID野球(データを駆使した野球)」を提唱し、率いたチームを何度も優勝に導いた故・野村克也元監督の教え子でもあります。阪神ファンでもある石蔵文信・大阪大招へい教授が、野村元監督が新庄監督に伝えたかったことをひもときます。

「仕事を遺すは中」

 新年おめでとうございます。私の病状は一進一退ですが、ここでは昨年暮れにあった、プロ野球のヤクルトや阪神などで監督を務めた野村克也さんをしのぶ会について書きたいと思います。

 野村元監督が生前好んで引用していた言葉として有名なのが「財を遺(のこ)すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上とする」です。

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。