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方針の違いで訪問医が「辞退します」 難しい超高齢者のケア

中澤まゆみ・ノンフィクションライター
 
 

 新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」の上陸で、医療機関や介護施設では、再び面会規制が厳しくなってきました。私の友人も、末期がんで自宅療養中のお父さんが救急搬送され付き添いましたが、病院の受付でシャットアウト。その後の面会もオンラインを通じてでした。

 「自宅で最後まで過ごしたい・過ごさせたい」。本人も家族もそう考えていたとしても、在宅療養では数々の予期せぬ問題が起こってきます。がんが見つかってから導入した訪問診療医に対して、当初「いい人が見つかった」と友人は喜んでいました。しかし、治療をめぐる考え方の違いが次第に顕著になり、「方針が違うので辞退します」と言われてしまいました。いったい、何が起こったのでしょうか。

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ノンフィクションライター

なかざわ・まゆみ 1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てライターに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。「ユリ―日系二世 NYハーレムに生きる」(文芸春秋)などを出版。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移す。全国で講演活動を続けるほか、東京都世田谷区でシンポジウムや講座を開催。住民を含めた多職種連携のケアコミュニティ「せたカフェ」主宰。近著に『おひとりさまでも最期まで在宅』『人生100年時代の医療・介護サバイバル』(いずれも築地書館)、共著『認知症に備える』(自由国民社)など。