緑茶の摂取頻度が高い人は「フレイル」とよばれる肉体的、精神的に弱った状態になるリスクが低いという関連を示す報告が「Nutrients」に11月19日に掲載された。京都府亀岡市で行われている「亀岡スタディ」のデータを、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の南里妃名子・行動生理研究室長らが解析した結果だ。
フレイルとは、さまざまなストレスへの耐性が低下した「要介護予備群」の状態のこと。意図しない体重減少などが生じ、死亡リスクの上昇とも関連することが報告されている。これまでの研究で、抗酸化作用を持つ栄養素を含む食品の摂取量が多いほどフレイルになるリスクが低いことが示唆されている。緑茶にはカテキンなどの抗酸化作用物質が豊富に含まれており、フレイルになるリスクを抑制する可能性があるが、そのエビデンス(医…
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