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高校生の心の不調 教師の知識や対処能力は不十分

 日本の高校教師は、生徒の心の不調や病気に気づいて対処する力(メンタルヘルスリテラシー)が不十分だ、とする論文が「BMC Psychiatry」に2021年9月30日に掲載された。東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻身体教育学講座の佐々木司教授らが行った調査の結果だ。佐々木教授らは「高校教師に対してメンタルヘルス関連の教育プログラムを提供する必要がある」と提言している。

 思春期は精神疾患の発症リスクが高い時期だ。そして、この年齢の子どもは1日の多くを学校で過ごす。教師には、生徒のメンタルヘルスの問題を認識して的確に支援する姿勢が求められる。

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