体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)などの生殖補助医療技術(ART)により生まれた子どもは、自然妊娠で生まれた子供と比べて、10代や若年成人期になった際、メンタルヘルスに問題を抱えるリスクは特に高くない。こんな研究結果を、カロリンスカ研究所(スウェーデン)のAnna Sara Öberg氏らが「JAMA Psychiatry」に12月15日に発表した。この研究では、ARTが強迫性障害(OCD)のわずかなリスク上昇と関連することが示されたが、詳しく分析すると、この上昇は親の持つ要因に関係するものだったという。
ARTにより誕生した子どもの数は、1978年以来、世界で900万人以上に上る。過去の研究では、ARTと先天性欠損、早産、低出生体重との関連が報告されているが、ARTが子どもの健康面に及ぼす長期的な影響については限定的な知見しか得られていない。
この記事は有料記事です。
残り895文字(全文1276文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ