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続く「薬の供給不足」支払い増や取り違えの心配

高垣育・薬剤師ライター
 
 

 最近薬局で「いつもの薬が不足しているので、違う会社が作っている同じ成分の薬を出しますね」と言われたことはありませんか。実は最近、医薬品の供給が不安定になっているのです。この医薬品不足により、患者にどのような影響が出ているでしょうか。薬局から見える状況をお伝えします。

 供給が不足しているのは、主に「ジェネリック医薬品」(後発薬)です。これは、ある薬の製造に関する特許が切れた後、最初に薬を開発したのとは別の会社が、同じ主成分で作る薬です。後発薬はもちろん国の認可を受けて作られます。最初に開発した会社の製品(先発薬)と比べて値段が安いのが特長で、今では保険診療で使われる薬の8割近くが後発薬になっています。

 その後発薬を作っている製薬会社の「小林化工」(福井県あわら市)と「日医工」(富山市)が昨年2月と3月に相次いで、厚生労働省から業務停止の処分を受けました。いずれも、薬の製造手順や品質管理に問題があったための処分でした。

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薬剤師ライター

たかがき・いく 1978年福岡県生まれ。2001年薬剤師免許を取得。調剤薬局、医療専門広告代理店などの勤務を経て、12年にフリーランスライターとして独立。毎週100人ほどの患者と対話する薬剤師とライターのパラレルキャリアを続けている。15年に愛犬のゴールデンレトリバーの介護体験をもとに書いた実用書「犬の介護に役立つ本」(山と渓谷社)を出版。人だけではなく動物の医療、介護、健康に関わる取材・ライティングも行い、さまざまな媒体に寄稿している。17年には国際中医専門員(国際中医師)の認定を受け、漢方への造詣も深い。