
最近薬局で「いつもの薬が不足しているので、違う会社が作っている同じ成分の薬を出しますね」と言われたことはありませんか。実は最近、医薬品の供給が不安定になっているのです。この医薬品不足により、患者にどのような影響が出ているでしょうか。薬局から見える状況をお伝えします。
供給が不足しているのは、主に「ジェネリック医薬品」(後発薬)です。これは、ある薬の製造に関する特許が切れた後、最初に薬を開発したのとは別の会社が、同じ主成分で作る薬です。後発薬はもちろん国の認可を受けて作られます。最初に開発した会社の製品(先発薬)と比べて値段が安いのが特長で、今では保険診療で使われる薬の8割近くが後発薬になっています。
その後発薬を作っている製薬会社の「小林化工」(福井県あわら市)と「日医工」(富山市)が昨年2月と3月に相次いで、厚生労働省から業務停止の処分を受けました。いずれも、薬の製造手順や品質管理に問題があったための処分でした。
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