実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナ 後遺症の正体は「慢性疲労症候群」か

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 私が院長を務める太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)で、新型コロナウイルスの後遺症の訴えを最初に聞いたのは2020年の春です。「感染後、息切れと倦怠(けんたい)感が取れない」というのが訴えでした。当時はまだ「後遺症など存在しない」という意見が多かったのですが、その後、同じようなことを主張される患者さんが増えてきました。そこで、後遺症に悩む人がかなり増えるのではないかという私見をまとめ医療プレミアで公開したのが20年5月12日の「新型コロナ 治療後に健康影響の懸念」です。

 このコラムで私は、長引く後遺症を「ポストコロナ症候群」と名付け、長期化すれば「Q熱感染後疲労症候群」と似たような症状を呈するのではないかと述べました(同じコラムで、過去の連載「原因はリケッチアと判明も…やはり不可解なQ熱」を、再び紹介することもしました)。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト 無料メルマガ<谷口恭の「その質問にホンネで答えます」>を配信中。