まるでSF映画のようだが、5種類の薬剤を組み合わせた「カクテル」を使って、カエルの失われた足を再生させる、という技術が報告された。研究者らによると、将来的には四肢切断者の治療法の開発につながる可能性があるという。研究の詳細は「Science Advances」に1月26日に掲載された。論文の筆頭著者である米タフツ大学のNirosha Murugan氏は「われわれが特定した薬剤の組み合わせが、ほぼ完全な手足を作り出す様子を目にすると、興奮を禁じ得ない」と語っている。
サンショウウオやヒトデ、トカゲなどの生き物は手足の一部分が失われても、それを再生することができる。しかし、人間はそれができず、今回の研究に用いられた成体のカエルにも、その能力はない。しかしMurugan氏らは、5種類の薬剤のカクテルを使用して、成体のアフリカツメガエルの失われた足の再生に成功した。
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