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白血病細胞を叩いた「改造白血球」は10年後も健在

 慢性リンパ性白血病(CLL)に対して「CAR-T療法」と呼ばれる方法で治療を受け、完全寛解(血液中から白血病細胞が見つからない状態)を達成した2人の患者について、10年後の様子に関する報告が、英科学誌「ネイチャー」に2月2日に掲載された。米ペンシルベニア大学のCarl June氏らによる研究だ。CAR-T療法を1回受けてから10年後も、患者らは寛解を維持していた。また、治療に使われた、白血病細胞を攻撃できる細胞(改変T細胞)が、2人の体内から検出できたという。

 CAR-T療法は、患者自身の免疫細胞を増強して、がんを攻撃させる「がん免疫療法」の一種だ。治療にはまず、患者の血液からT細胞(免疫を担当する白血球の一種)を取り出し、この細胞に、がんを認識するためのキメラ抗原受容体(CAR)の遺伝子を導入する。するとT細胞は、がん細胞を認識・攻撃できるようになる。こうなった「改変T細胞」(CAR-T細胞)を、静脈注射で患者の体内に戻す。

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