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血管性認知症の一種 ビンスワンガー病とは?

 
 

 ビンスワンガー病とは、大脳の白質が広範囲に損傷される血管性認知症の1つ。歩行障害や嚥下(えんげ)障害、頻尿、尿失禁、手の震えなど、パーキンソン病に似た症状のほか、見当識障害、記憶障害、計算力の低下など認知症の症状があらわれます。

動脈硬化が招く多発性脳梗塞

 大脳は、表面近くが「灰白質」と呼ばれる灰色の層で、その内側に「白質」と呼ばれる白色の層があります。灰白質には神経細胞が分布していて、白質にはその神経細胞からの指令を伝える神経線維が集まっています。脳のMRI検査を行うと、ビンスワンガー病ではこの白質に小さな脳梗塞が多発していたり、広範囲に白質病変(白色の点や斑状に見える像)が広がっていたりするのがわかります。

 ビンスワンガー病は、多発性脳梗塞の一つひとつの病変がとても小さくて無数にある状態です。もともとは病理学の病名でしたが、最近では臨床でも用いられるようになり、多発性脳梗塞に含まれます。

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