百年人生を生きる フォロー

カードで向き合い、伝える自分の価値観

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
414カードを使っての対話=NPO法人幸ハウス提供
414カードを使っての対話=NPO法人幸ハウス提供

 医療の進歩などで、自身あるいは家族の生命維持治療をどうするか、どこで最期を迎えるかなど「死生観」が問われる場面が増えている。いざという時に慌てても戸惑うばかりだったり、間に合わなかったりすることもあるので日ごろから考えておく必要がある。とはいえ、わかっていても、避けがちなテーマ。そこで、死生観をテーマに開発された「カード」を使うことで、死や生について考えたり、語り合ったりする機会を持つ動きが広まっている。さまざまなカードが考案されているが、終末期のがん患者らの声を反映しながら日本で開発された「414(よいし)カード」を中心に紹介する。

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ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に『人生を輝かせるお金の使い方 遺贈寄付という選択』(日本法令)、「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。