ジソウのお仕事

虐待と子育て支援で苦悩する自治体の現場で資格は役立つのか?

青山さくら・児童相談支援専門職員
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 ある市役所の子ども家庭課で、虐待対応するケースワーカーさんたちから相談を受けて助言することがある。

 ワーカーさんたちはみな経験年数が浅く、「どうしたらいいんですか」とすがるように質問されることが多い。児童相談所(児相)では危機管理に基づく「介入的支援」をするが、市町村の子ども部署では、子育て支援サービスを提供するなどして在宅で「虐待」が発生しないように「予防的な支援」を行っている。児相は、職権での一時保護とか親からの拒否があっても「介入」するけれど、市役所は求めに応じて「支援」するという役割分担になっている。

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青山さくら

児童相談支援専門職員

「青山さくら」はペンネーム。複数の児童相談所で児童福祉司として勤務した後退職し、現在は自治体などで子ども虐待関連の仕事をしている。「ジソウのお仕事」は隔月刊誌「くらしと教育をつなぐWe」(フェミックス)で2009年4月から連載。過去の連載の一部に、川松亮・明星大学常勤教授の解説を加えた「ジソウのお仕事―50の物語(ショートストーリー)で考える子ども虐待と児童相談所」(フェミックス)を20年1月刊行。【データ改訂版】を2021年3月に発行した。絵・中畝治子