現代フランス健康事情 フォロー

フランスでマスク規制緩和 大統領選との関係は?

竹内真里・フランス在住ライター
冬から春先にかけて楽しむことができる水仙=筆者撮影
冬から春先にかけて楽しむことができる水仙=筆者撮影

 私たちは、マスクを常に着ける生活をいつまで続けなければならないのでしょうか。フランスでは今月中旬から、一部を除いてマスク着用の義務が「中断」されます。純粋に喜ぶ市民がいる一方、来月に大統領選が予定されることから「選挙を意識しただけで、また再開されるのでは」といぶかる声も出ているようです。現地から竹内真里さんがリポートします。

2年ぶりの原則マスクなし生活が始まる

 草花が芽吹き、日に日に春らしさを感じる陽気になってきた。最近、フランスの主要メディアで大きく取り上げられる話題は4月の仏大統領選と、ウクライナの問題だ。小学生の子どもたちの間でかわされる会話の中にも、立候補者の氏名やその主張、戦争、という言葉が出てくる。個人的には、リュック・モンタニエ氏(2008年のノーベル医学生理学賞受賞者。2月8日死去)と、ジャンピエール・ペルノー氏(30年以上、お昼のニュースの顔として仏国民に親しまれたキャスター。3月2日死去)が亡くなったことが印象に残った。

 しかし、悲しい知らせばかりではない。今月3日、一般市民にとって喜ばしい規制緩和の発表があった。

 今月14日から、公共交通機関の利用時と、高齢者施設の訪問時や医療機関の受診の際を除き、原則としてマスク着用の義務がなくなる。導入中のワクチンパスポートは「中断」となる。撤廃ではなく、あくまでも「一時停止」だ。高齢者施設や医療機関では引き続き「衛生パス」の導入が続けられるとのことだ。

この記事は有料記事です。

残り2382文字(全文2999文字)

フランス在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はリヨン市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。