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不安から抜け出せないのは脳の機能異常から?

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 パニック障害や社交不安などが含まれる「不安障害」や、気持ちが落ち込んだり高ぶったりする変調が激しい「気分障害」の病態解明のプラスになる新たな報告が加えられました。カナダの大学の研究チームによる発表です。

認知コントロール担う領域で活動が低下

 研究チームは不安障害、あるいは気分障害と診断された成人と、健康な成人の脳の活動を比較した過去226件の研究にあった9000点以上の脳スキャン画像を分析しました。その結果、「認知コントロール」を担う脳の領域の活動が異常に低下し、逆に「情動的な思考・感情を処理する」働きをもつ領域の活動は異常に活性化していたことがわかったといいます。

 認知コントロールを担う領域は、おもに大脳の前頭前野、頭頂葉などで、思考、判断、推理など高次の精神機能にかかわる部分です。この部分の活動が低下していると、たとえば不安やネガティブな思考が根拠に乏しくおかしいと思っても、それをコントロールして新しい考え方に移ることができにくくなってしまいます。

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