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早期からの緩和ケア 母はなぜ受けられなかったのか? 看取って気づいたケアの疑問/2

 
 

 「治る病気になった」と言われるがんだが、痛みや死のイメージは根強く残る。体の痛みだけでなく心のつらさをやわらげる緩和ケアは、2016年12月に施行された改正がん対策基本法に「診断の時から適切に提供されるようにする」と明記された。私の母はこの年の秋にがんが見つかった。病名を告げられたとき、家族に隠し手術を先延ばしするほど落胆、動揺したにもかかわらず、精神面のケアを受けることはなかった。入院した病院では緩和ケアを行っていたのだが、なぜたどりつけなかったのか。自宅で看取るまで半年間の体験で気づいた疑問を専門家に聞く連載、2回目のテーマは「診断時からの緩和ケア」。【大和田香織】

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