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新型コロナ 届出や健康観察を「診療所が」行う大阪の新体制

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
3年ぶりに開催された造幣局の「桜の通り抜け」=大阪市北区で2022年4月13日午前10時32分、大西岳彦撮影
3年ぶりに開催された造幣局の「桜の通り抜け」=大阪市北区で2022年4月13日午前10時32分、大西岳彦撮影

 新型コロナウイルス感染症は、感染症法上、現在も「2類相当」として取り扱われています。この扱いのためにいろいろと不都合なことが生じています。そのため、5類への格下げを望む声は以前から少なくありませんでした。ですが、過去のコラム「新型コロナ 扱いを格下げすると入院できない患者が増える」で述べたように、私自身はその格下げには断固として反対しています。そんな中、大阪府が他府県に先駆けて、「事実上の5類」とも呼べる新しい体制を4月1日から開始しました。そして、私自身は依然(本当の)5類への格下げには反対ですが、この新しいシステムには大賛成しています。今回は、この大阪府の新しいシステムを紹介し、このシステムこそが今後のコロナ対策に最適であることを示したいと思います。

 まずは現在の「2類相当」の問題点を整理してみましょう。2類(相当)の感染症の特徴を一言でいえば、「保健所が主導権を握っている」ことにあります。他の2類の感染症は、具体的な疾患でいえば結核や重症急性呼吸器症候群(SARS)などで、感染性が強く致死的になることもある病気であり、罰則はないとはいえ診断がつけば事実上の強制入院となります。

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太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト 無料メルマガ<谷口恭の「その質問にホンネで答えます」>を配信中。