男性では、自覚ストレスが強いほど腎機能が低くなることを示すデータが、日本人を対象にした研究で出た。佐賀大学医学部社会医学講座予防医学分野の古賀佳代子客員研究員らの研究で、論文は「Scientific Reports」に1月7日に掲載された。意外なことに、ストレスに対する対処行動を表す一部の指標のスコアが高いことも、腎機能の低下と関連があったという。
腎機能が下がるリスクを高める要因としては、加齢や病気(糖尿病、高血圧、肥満症など)、生活習慣(喫煙、飲酒、運動不足など)がある。最近は、精神的ストレスが腎機能低下と関連している可能性を示唆する研究も出ているが、結果に一貫性がない。また、ストレスへの対処行動と腎機能との関係については、ほとんどエビデンス(医学的証拠)がない。
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