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「要介護1・2」を市町村に移管? 医療・介護ダブル改定の論議始まる

中澤まゆみ・ノンフィクションライター
 
 

 老後の不安は「お金」と「健康」。どんな調査を見ても、この二つが突出しています。高齢期の「お金」と「健康」に大きく関わるのが、2年ごとに改定される「公的医療保険」と、3年ごとに改定される「介護保険制度」。2年後の2024年は6年に1度の医療・介護のダブル改定とあって、大きな変化が予測されていますが、その改定に向けての論議が始まりました。

 今回も、これまで介護現場や利用者の反対で先送りとなってきた「見直し」が、再び俎上(そじょう)に上がりました。花火を最初に打ち上げたのは、制度改定のたびにサービスの「抑制」と費用の「効率化」を迫る財務省です。

 22年4月13日に同省の財政制度等審議会財政制度分科会(財政審)が「改革案」を示しましたが、特に利用者に大きく関わってくるのが…

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ノンフィクションライター

なかざわ・まゆみ 1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てライターに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。「ユリ―日系二世 NYハーレムに生きる」(文芸春秋)などを出版。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移す。全国で講演活動を続けるほか、東京都世田谷区でシンポジウムや講座を開催。住民を含めた多職種連携のケアコミュニティ「せたカフェ」主宰。近著に『おひとりさまでも最期まで在宅』『人生100年時代の医療・介護サバイバル』(いずれも築地書館)、共著『認知症に備える』(自由国民社)など。