
老後の不安は「お金」と「健康」。どんな調査を見ても、この二つが突出しています。高齢期の「お金」と「健康」に大きく関わるのが、2年ごとに改定される「公的医療保険」と、3年ごとに改定される「介護保険制度」。2年後の2024年は6年に1度の医療・介護のダブル改定とあって、大きな変化が予測されていますが、その改定に向けての論議が始まりました。
今回も、これまで介護現場や利用者の反対で先送りとなってきた「見直し」が、再び俎上(そじょう)に上がりました。花火を最初に打ち上げたのは、制度改定のたびにサービスの「抑制」と費用の「効率化」を迫る財務省です。
22年4月13日に同省の財政制度等審議会財政制度分科会(財政審)が「改革案」を示しましたが、特に利用者に大きく関わってくるのが…
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