実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナ ネコから人間にうつった世界唯一の事例

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 この連載では過去に「知っていますか? 意外に多い動物からうつる病気」というタイトルで、動物からうつる感染症をシリーズとして紹介していました。そのときは、イヌやネコにかまれたり引っかかれたりして感染する病気、ネコやハトのふんから感染する病気などを中心に、いくつかの典型的な動物からうつる感染症を取り上げました。動物から感染する病気はそのシリーズで紹介したもの以外にもたくさんあります。その動物シリーズに新型コロナウイルスを加えるには違和感を覚えますが、そろそろ新型コロナも「動物からの感染」に注意しなければならない時期にきているのかもしれません。今回は、どのような動物から新型コロナがヒトに感染するのか、そしてそれを予防するにはどうすればいいのか、といったことを私見を交えて述べていきます。実は現在、ネコからの感染が世界的に話題になっています。米疾病対策センター(CDC)は今年6月に、新型コロナがネコから人に感染した事例を、ウェブサイトで取り上げました。この事例は後で詳しく説明します。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト 無料メルマガ<谷口恭の「その質問にホンネで答えます」>を配信中。