百寿者に学ぶ バランス健康術!

混迷社会を生きる道 ヒントは「和の心」

米井嘉一・同志社大学教授
  • 文字
  • 印刷
幻の植物とも呼ばれる黒ガリンガル=佐藤恭男さん提供
幻の植物とも呼ばれる黒ガリンガル=佐藤恭男さん提供

 今年も半分が過ぎました。新型コロナウイルス禍、社会的格差、少子高齢化、貧困に、ロシアのウクライナ侵攻という厄介な問題が加わりました。私自身、どうしたらよいのか、まったくわかりませんが、周りを見渡して、日本が進むうえでこれは良いぞ、ヒントになるぞ、と思わせる事例がいくつもあったので紹介したいと思います。

プラダを国内に持ち込んだ男性

 私は大学教員として、春学期には三つの系統講義「公衆衛生学」「アンチエイジング総論」「医学概論」を担当し、受講者は合計400人以上です。学生の中には、経済格差があり、奨学金受領者もいれば、必要ない学生もいます。外見からはまったくわかりませんが、それは大変良いことだと思います。

 皆が平等な機会を得て、学びに来ているのです。チャンスをつかむかどうかは、学生次第です。

 ある日、講義後にある女子学生が質問に来ました。彼女はプラダのバッグを持っていたので、映画「プラダを着た悪魔」を思い出しました。そして、プラダを日本に持ち込んだある男性が頭に浮かびました。

 その男性とは…

この記事は有料記事です。

残り2530文字(全文2979文字)

米井嘉一

同志社大学教授

よねい・よしかず 1958年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科内科学専攻博士課程修了後、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学。89年に帰国し、日本鋼管病院(川崎市)内科、人間ドック脳ドック室部長などを歴任。2005年、日本初の抗加齢医学の研究講座、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授に就任。08年から同大学大学院生命医科学研究科教授を兼任。日本抗加齢医学会理事、日本人間ドック学会評議員。医師として患者さんに「歳ですから仕方がないですね」という言葉を口にしたくない、という思いから、老化のメカニズムとその診断・治療法の研究を始める。現在は抗加齢医学研究の第一人者として、研究活動に従事しながら、研究成果を世界に発信している。最近の研究テーマは老化の危険因子と糖化ストレス。