口から守る! あなたの健康

マスク生活で気になる口臭 「脱マスク」の時も“息さわやか”になる方法

  • 文字
  • 印刷
 
 

 厳しい暑さが続く中、近距離で会話する時を除き、屋外ではマスクを外すよう推奨されています。マスクは感染予防のほかにも、自分の口臭に気付かせてくれるなどのメリットがあります。マスク生活で口臭を自覚するようになり、マスクを外すのが心配な方もいるかもしれません。真の口臭の原因を断ち、息さわやかな状態でマスクを外すために、どうすればよいのでしょうか。昭和大学歯学部スペシャルニーズ口腔医学講座口腔衛生学部門の弘中祥司教授が解説します。

マスクを装着するメリット

 とうとう暑い夏がやって来ましたね。わが国の高温多湿の夏は、毎年のように最高気温を更新しており、どこまで上がるのでしょうか? 地球温暖化はみなさんも実感されていることでしょう。そして、さらに暑さを助長しているのが、マスクです。今年6月に、新型コロナウイルス感染症(covid-19)の感染者数が減少傾向に転じて、日本もようやく脱マスク解禁か!と思ったのもつかの間、また増加傾向に転じております。ヨーロッパでは、脱マスク解禁なのですがね……。

 気を取り直して、今回のテーマ「マスクと口臭」についての話を進めましょう。マスクには感染対策として重要な役割がありますが、当然メリットとデメリットがあります。ではまず、マスク装着のメリットからお話ししたいと思います。

①環境に優しい:これはマスクの素材のことを言っているわけではありません。ややきつい言い方になりますが、口臭がある方は、マスクを着けていないときは大気中に悪臭を放っているようなものであり、また自分では気付きにくいのが特徴です。満員の通勤電車の中で全員がマスクをしていない場合、口臭がある方を中心に、臭気物質が拡散され、周りの人が不快に感じることでしょう。この状況をマスクが改善してくれています。また、周りもマスクをしているので気付きにくいです。

 さらに、口臭のある方は、自分の吐く息(呼気)がマスクの内側で循環するため、自分でも口臭を自覚しやすいというメリットがあります。大気中に…

この記事は有料記事です。

残り2073文字(全文2916文字)